先日、取材を受けた。
『あのつく人』というフリーペーパーで、名前の頭文字が「あ」から「ん」で始まる、様々な業界で働く人物を紹介するインタビュー紙。
今回「く」のつく人ということで。
その企画の面白さ、取材対象者の多様さ、さらには刊行が不定期ということも相まって妙に惹かれる素敵な本誌だったわけだが、いざ取材を受ける側となると、自分でいいのか?となり、で、蓋を開ければ、まあ偉そうなこと偉そうに喋っとるなと。恥ずかしさや自己嫌悪もあるけど、そんな印象や感想も含めてこれが今の自分なんだね、とあらためて知らされる。
下手でも言葉にして人に伝えようとすることで考えがまとまることはよくある。それはとても有意義だし、新たな思考の出発点にもなるけども、同時にその時点での己の想いとか考えなんかの底が知れてしまう切なさもあったりなかったり。それもまごうことなきその時点での自分。
現在の自分を知ることに、なかなかネガティブな感想がつきまとう性格。でも近年その感じ方が微妙に変わってきている気がする。まあそれもありか、と。これが不惑の域なのか?とかなんとか。
なにはともあれ、大袈裟かもしれないが、生きている中でこの歳、この時しかない自分を切り取ってもらえたことが嬉しいし、おもしろい。
本業の合間で本誌のインタビュー&撮影から編集・出版・配布や設置まで一手に引き受ける岸本さん。彼女の自分に素直な佇まいと真っ直ぐな行動力に、いつも刺激をうけている。今回もありがとうございました。
今後も楽しみな『あのつく人』
配布は全国に少しずつ拡大中。見つけたらぜひ手にとってみてください。