Hikaru Utada
Live Sessions from Air Studios
興奮。
自分の中のこんなトコもまだまだ震えるんやと驚いた初めてなのに懐かしい気もする新しい曲とか、昨年何回リピートしたか分からないあの曲、ここにきて時代が(自分が)ようやく追いついたような十何年も前の曲なんかにはもちろんのことなんだけども、なにより、彼女の仕事場を垣間見れたような気がして、その雰囲気を感じることができて、震えた。
思い入れが深くなるばかりのあの曲々を、メンバーは淡々と、でもノリノリで自分たちの演奏に没頭していて、たまに視線を交わしたり、めちゃくちゃグルービー。曲を織りなしていく彼らの姿をみていると、近年ちょいちょい上がる「来世も人だったら、なんか楽器やりたい」熱も最高潮に。なんなら、あの中に一緒になって演ってたいわーなどと思って観てたわけで。
いや、そっち?
我ながらも苦笑い。でもね、演奏後、彼女は言うのよ。
「普段はみせられない、中の奥の方の特別な空間をはじめて共有できた気がしている。みんなもそれを感じてくれてたらいいな」
その真摯な、想いと表現力、届ける力に鳥肌が立った。