photokraph.002

s#002
“He burned incense, too.”

晩年、親父のそばには
いつも彼らがいたんだな。
極々、マイペースに。
お礼を言っても、知らんぷり。
顔をあげて見渡せば
ゆらゆらと、野焼きのけむりが。
三回目の春が来る。

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