夏色

「夏色です。ゆずさん好きなんですよー」

映画『永遠の0』で初めて会ったとき、撮影の合間、さっき控室で聴いていた音楽の話をしたんだった。ちょうど彼と同じ歳のころ、コピーしてライブでやってたくらい自分も好きだったから、なんというか、勝手に親近感が湧いてたのを覚えている。
泯さんに「春馬て本名?いい名前だね」と言われて、照れながらも堂々と「(付けてくれた親に)感謝してます」と応えていたのが印象的で。

物静かでストイックな性格なのかなと思いきや、みんなが知るあの愛くるしい笑顔をみせて、別け隔てなく向き合ってくれる青年だった。

近年、次々といろいろなことに挑戦して幅広く活躍している姿を見かけるたびに、またどこかで、幾まわりも大きく豊かになったあの笑顔に会えるのを楽しみにしていたのに。

なんで